あの子の考えることは変

一度本谷さんの芝居は幸せ最高ありがとうマジでを観たことがあるのですが、その時の感想としては独特の世界観の中でセリフの一つ一つの言葉遣いが特徴的で表現として面白いなと言う印象でした。
この作品もそんな世界観にあふれており、所々に出てくる身近な固有名詞を使った比喩ににやっとさせられたり、些細な音を気にする隣人とのやりとりなどを臨場感たっぷりに描いてくれます。
ただ話の筋自体としてはすっと終わっていくイメージがあるので個人的な好みとしては二転三転していくような構成になってくれるとありがたいと思ったりします。
そう考えるとサトエリの映画版しか観ていませんが腑抜けども哀しみの愛を見せろは個人的にはツボだったりします。