空白の五マイル

これだけ技術が発達し、google earthで見られない所はないのではないかと思われる現代でもチベットの奥地にあるツアンポー峡谷という空白の五マイルと呼ばれる場所があります。
そこを過去に踏破した著者の方の体験記ですが、一度目は無事に踏破した著者の方がやり残した思いを全て叶えるために二度目の踏破に挑戦しますが、まぁ、壮絶の一言以外に言葉が思い浮かびません。
ある程度の余裕とチャレンジ精神を持ちながら挑んだ一回目と多少の油断と想像以上に悪い事態がどんどん起こり、生きて帰れるかどうかという本当の意味での探検をすることになる二回目のルポは全く違った意味合いで胸に迫ってきます。
ネットでなんでも検索すれば手に入る時代だからこそ実際に体験した言葉の重みというのは一層強くなるのだな、というのを実感させてくれる一作です。