八月の魔法使い

Gainerで連載されていたそうで確かに社内で起きるある意味クローズドサークルの作品だと思います。
ただ同じくGainerに連載されていた東野さんの青春のデスマスク(改題後、ゲームの名は誘拐)に比べると堂々巡りの展開が多く物語が先に進まない印象を受けます。
また、題材は違うものの同じような展開で進行する扉は閉ざされたままに比べると閉塞感は募ります。
会社の内面をそれなりに表現しているのはさすがに社会人経験後に作家になった経緯を感じさせますが、特にそれ以上の感慨もなく。登場人物の誰にも感情移入しにくい作品だったのかなと思います。