まっすぐ進め

最近の石持さんの作品は突っ込みながら読むのが自分の中では定番とかしている気がするのですが、本作も読んでいて気になるところが多数あるというか何というか。
主人公の洞察力の鋭さは分かるのですが、その鋭さが状況を好転させればいいのですが、そうでないことも多かったり、迷子の幼女が尿意をもよおしているとはいえ何の疑いもなく、トイレに連れて用を足す手伝いをするのは良いのかとか色々と考えてしまいます。
確かに魅力的な女性が常に腕時計を2つしている理由や昔亡くなった父親が将来結婚するまだ幼い娘のためになぜ形見分けとして傘を残したのかとか日常の謎を取り扱った答えとしては面白いですが、細部が気になってしまいます。
まだ同じようなキャラであれば心臓と左手の座間味君の方が個人的には好みです。