告白

昨年のこのミスで上位に入り、今年の本屋大賞も受賞した話題作でずっと図書館で貸し出し中だったのですが、ようやく借りることができました。
このクラスの中に私の娘を殺した子がいますという告白から始まり、その事件に関わった加害者、被害者、傍観者などの様々な告白によって物語は展開していきます。
短編集であり、全ての短編がつながって一つの物語を構成しているものの一番最初の女性教師の告白はこれだけで読んでも起承転結が素晴らしい構成だと思います。
読後感は良いかと聞かれれば決して良いとは言えませんが、良質のミステリ作品によくあるそう来るか、と言う感覚は存分に味わうことができます。
松たか子さん主演で映画化されるようですが、確かに映像化はしやすい気はします。正直、原作の筋をそのまま映像化すればそんなに外れはなさそうな気はするので、悪い方向に踏み外さずに映像化して欲しいものです。