東京島

無人島にたどり着いた31人の男と1人の女。
人々はその島をトウキョウ島と名付け、生活していくが、そこでは様々な問題が起き...
というのが大まかなストーリーですが、個人的には桐野夏生はそこまで好きな作家ではなく、OUTや柔らかな頬を読んで以来、遠ざかっていました。
久しぶりに読もうと思ったのは設定に惹かれたから。
ただ読み終わった感想としては設定は面白いけど、作品の面白さは別かな、という感じです。
確かにページをめくる手は止まらないのですが、どちらかというと義務感的な物でめくっている感じで何度か飛ばして最後の方のページだけ読もうかと思ったくらい。実際、その読み方をしてもそこまで問題はないだろうと感じさせてしまうところがまずいと思います。
またしばらくは桐野夏生作品からは遠ざかりそうです。いつも本屋や図書館で見る度にダークの分厚さは気になるのですが。