有から有を作り出す

以前百貨店に勤めていた頃に女性の上司の下についたことがあり、この方は仕事もできるし、容姿も端麗で仕事人としても人間としてもまた異性としても非常に魅力的な方でした。
この方と仕事をしている時に気付いたこととしてこの方は発想力が素晴らしくAという企画を元にしてもBやCといった企画を出されます。
それに対して自分はAからはA’やA’’といった企画しか出せず差を痛感したことがあります。
ただそこで自分はある意味開き直り、自分は追いつけないのだから自分の視点を持ちながらサポートする立場に徹しようと考えました。
その方の考える企画とは斬新でも予算や規模などによって実現が難しい場合もあるのでそういった場合に既存の環境の中でいかに有効な策を考えるかという自分の思考法が生きてくるわけです。
自分で言うのもなんですが、互いに足りない部分を補いあって、互いを必要と感じていたあの頃の仕事が一番楽しかったなと思います。自分は転職してしまいましたが、今でもあの方と仕事をしたいなと思うことがあります。
毎日のように仕事が終わってから飲みに行っていたので、どれだけのお金を使ったのかは分かりませんが、精神的には充実した日々でした。
彼と会うことよりも仕事を取るそんな面が響いて30代中盤になってもいまだに独身の方ですが、私生活でも幸せをつかんで欲しいなと強く思います。