ジョーカー・ゲーム

続編であるダブルジョーカーが今年度のこのミスで2位に輝きましたが1作目の方をたまたま図書館で見かけ未読だったので借りてみました。
確かにD機関の創始者である結城中佐が掲げるスパイというものは表に出てはならない、死んではならないという目標を忠実に実行するスパイの二転三転する話が種明かしも含めうまく書かれていますが、前評判から期待しすぎてしまったんでしょうか、少し消化不良という感じがしてしまいます。
短編集なので、もっと読みたいというところで話が終わってしまうのも原因かもしれません。複数のスパイをクロスさせながら進んでいく長編であればもっと読みたくなるのかなというところです。
一つ一つの話に深みを求めたいところですが、期待も込めてダブルジョーカーも読んでみたいものです。