沈まぬ太陽

運命の人が刊行され、不毛地帯がドラマ化というニュースが入ってきた昨今、時代に逆行するように沈まぬ太陽を読み始めました。
山崎豊子さんの名前はもちろん知っていますが、今まで一作も読んだことはなかったので、映像化もされず前から読んでみたいと思っていた作品に手をつけてみました。
まだまだ文庫版全5巻の第1巻アフリカ編上を読み終えただけなので、先は長いのですが、非常に面白く、途中でだれることはなさそうです。
ただ、何より驚くのは主人公にモデルがいるということ。
もちろん、話の本筋や所々に混じるフィクションは差し引いて考える必要はあるのでしょうが、カラチ、テヘラン、ナイロビとたらい回しにされた人が実際にいるという事実は非常に驚きました。
これだけ読み進めたいと思う作品は久々です。山崎さんの作品は随分と昔に書かれた作品にも関わらず今でも実感を持って十分に楽しみながら読める点が素晴らしいと思います。
沈まぬ太陽 - Wikipedia