告白

正直なところ、小説の出来に面白いと思っていた自分にとっては無理に映像化する必要はなかったのでは、と思える作品でした。
映画ならではの視点を入れようとして告白する人物を増やした試みは分かるのですが、結果的に流れが散漫になってしまった気がしますし、最後の電話のシーンも小説版では第五章での引き方からラストへのつながり方が好きだったのですが、それも松さんの声が聞こえてきてしまうと衝撃も薄れてしまいます。
面白いと言えば面白いのですが、それは原作としての面白さであり、映画ならではの特徴を個人的には見いだせませんでした。